インターンシップ主催側が語る、「私服でお越しください」服装を巡る企業と学生の読み合い

「私服でお越しください」、この一行のメッセージを深読みしていた時期が私にもありました。お恥ずかしい話ですが、スーツか私服かどちらで行けばいいか分からなくて悩み抜いて結局参加をキャンセルした経験もございます。

今回の記事では、選考における服装の指定と私服の意味合いについて考えてみようと思います。不安を抱えてこちらのサイトにアクセスしていただけた方がスッキリ納得して帰れるような記事を目指しています。

私はインターンシップを主催して、マイナビの掲載する文章などを作成したことがありますが、その際には「私服でお越しください(もちろんジーンズでも大丈夫です)」とはっきり記載しました。此方側としては、堅苦しい雰囲気で受けるよりも気軽に受講してほしいという意図があります。また業界的にもオフィスカジュアルが主流なので浮いてしまうので私服でお越しくださいとお願いしました。それでも実際スーツを着てくれる学生さんが後を絶ちません。

大まかにですが、各選考やイベントではこのような文章を使われると思います。

私はそれらの注意書きは4種類に分けられると考えてます。

(1)服装についての指定、記述がない。

(2)自由な服装でお越しください。

(3)私服でお越しください。

(4)私服でお越しください+1行程度の補足。

就活生の皆様でしたら、このような記述に見覚えがあると思います。

(1)服装についての指定、記述がない。

この場合はスーツを着ていきましょう。会社の方がご多忙の中時間を割いてくれている事に感謝を込めて、正装、就活生の場合は就活スーツで望むべきといえます。

スーツという選択肢が無難です。

(2)自由な服装でお越しください。

担当者はスーツか私服で来るかチェックしている…、そう考えてしまうのは無理はないですが、基本的には自由な服装と書かれているので、好きな方で行けば良いと思います。

朝起きてスーツ着たいと思えるか、スーツ着たくないか、そんな気分で決めちゃって良いと思います。

大体こういうイベントの傾向としては私服5割スーツ5割です。3月の就活解禁が近くなるほどスーツ率は高くなりますが、一定数は私服が居るので安心して下さい。自由な服装で行ったら貴方だけが私服ということはありません。

どうしても気になる場合はネット上で前回のイベントの様子などを探して比率を調べましょう。そこまでするのも時間の無駄に思えます。

(3)私服でお越しください。

絶対私服で行って下さい。ただし他選考などでスーツを着ての「はしご」行為になる場合は特にスーツでも気にしないで行っても良いと思います。

(4)私服でお越しください+1行程度の補足。

先ほどの私が掲載した文章のようなものを指します。たとえば、ワークで動き回りますので動きやすい格好をお願いしています、のような補足的説明です。

これは「私服で来てほしいです!」という強い意志の元に書かれている注意書きなんで、

お言葉に甘えちゃってください。

「服装(私服orスーツ)は選考に影響するのか」

一言で言えば、企業は星の数ほどあるので選考に影響する会社はあるかもしれませんが、基本的には無いと考えても良いと思います。もちろん業界にはよりますが。

そもそもの話、採用担当者がスーツか私服か一々控えているはずがありません。

選考に受けている学生の名前と顔を一致させてスーツか私服かをチェックして加点・減点というのは実際の採用活動の場を考えると、非常に手間がかかる上に、得られる情報はスーツを着てくるか私服を着てくるかなど些細な問題です。

企業としてはこんな非効率な評価をしないというのが私の結論です。

ただし私服の場合は、服のセンスは問われると思います。加点・減点というほどのものではないですが、面接官の印象がプラスか、マイナスかその程度の影響はあると思います。

人である以上、「身だしなみがだらしない」というイメージを度外視して面接を行うのは難しいです。どうしても頭にちらついてしまいます。

なので、スーツでも私服でも、しっかりとした身だしなみで望むのが一番大事といえます。

まとめ

指示がない場合はスーツ、自由な格好〜などは私服で良い。

スーツを着てきたかどうかでチェックされることはコスト面から考えても、ありえない

スーツでも私服でも身だしなみを整えるのは最重要課題。