大手就活サイトに依存しない、インターネット広告会社の探し方。

私自身インターネット広告しか選考を受けてきていませんので、数ある業界の中でもインターネット広告だけは理解度が深いです。

インターネット広告について業界研究がなされているサイトなどが無かったので

今回2018年卒、それ以降の就活生の為に記事を作成しました。

インターネット広告の業界研究をする上で必要な知識などを1ページにまとめました。

10分程度で読了出来る内容です。


(1)なぜ表題のように依存してはいけないのか。

結果から言ってしまうとインターネット広告という近年になって登場した業界に大手就活サイトのカテゴリ対応が追いついていないからです。

現状で調べたい場合は、「広告」というカテゴリの中の「インターネット広告」を取り扱っている会社を調べる必要があります。

その上、面倒くさい仕様な上、学生から検索される人気キーワード「広告」をカテゴリに入れることでヒット数を稼ごうとする企業も存在します。なので、「インターネット 広告」という検索をしても、ただの印刷会社であったりが出て来るなど非常に非効率な情報収集に依存せざるを得ないのです。私は自分がこのような想いをしたので改善したいと想い、皆様にノウハウを引き継ぎたいと思っています。

もちろん大手就活サイトでインターネット広告を探すのはメリットはあります。

しかし、大手就活サイトだけで企業探しを終わらせないでほしいです。

多くの選択肢(会社)を知らないで就活をするのはもったいないです。折角なら全ての会社を知った上で就活してほしいんです。

ここで一点注意点ですが、あくまで「探し方を大手就活サイトに依存すべきではない」だけでインターネット広告各社は大手就活サイトからのエントリーを受け付けておりますので、選考に進まれる際は大手就活サイトをご利用いただければ最善かと思います。



(2)インターネット広告の業界研究をする前に、インターネット広告会社の性質を大雑把に理解する必要がある。

すでにインターネット広告を業界研究している人も、会社の本質を捉える助けとなりますので、お読みいただければ幸いです。

インターネット広告会社という抽象的な呼び方を今まであえて使いました。インターネット広告の事業内容を見る事によって、インターネット広告会社といわれる会社の性質が理解できます。

●インターネット広告代理店

●メディア(サイト・アプリ・スマホゲームなど)

●インターネット広告を出稿する為のシステムを作っている会社

この3点などをふまえた上でインターネット広告会社を見てみましょう。ひとつひとつ解説していきます。



●インターネット広告代理店について

こちらの図を用意しました。図解すると分かりやすいですね。

インターネット広告代理店は、広告主の広告運用を代行しています。

広告代理店は、代わりに「広告を運用しますよ」という意味です。

そして、その広告運用を代行してもらう手数料をいただいております。

数多のインターネット広告代理店はこちらに該当します。一番メジャーな形といえます。

●メディア(サイト・アプリ・スマホゲームなど)について

インターネット広告がメディアを持っている?というと理解が難しいですが、業界地図などに掲載されているような多くの会社は、自社でメディアを持っています。メディアという表現が分かりにくいので、噛み砕いて表現すると、「広告が出せるコンテンツ」です。

株式会社ユナイテッドのカナヘイアプリを例として挙げます。株式会社ユナイテッドのスマホコンテンツ事業では、エンターテイメントアプリを事業として持っています。

なぜ会社がアプリを作る意味があるのか。もちろん社会にとって有益なアプリを出す事は大きな社会貢献に繋がっていると思いますが、インターネット広告会社におけるアプリの意義は、アプリ内にある広告枠でインターネット広告での広告収入を得る為です。人が集まるコンテンツ(アプリ)には高い広告費がつけられます。


意外に思われる方が多いですが、インターネット広告の中でも大手と呼ばれる会社は比較的自社メディアを保有しています。これはアプリに限った話ではありません。育児ママ向けサイトを作り、ユーザー同士でコミュニケーションが取れるコンテンツを作ったりしている会社があります。

「インターネット広告がアプリ?サイト?よくわからない」と初めて見た時は混乱してしまうかもしれませんが、自社でメディアを持っているという認識で大丈夫です。



●インターネット広告を出稿する為のシステムを作っている会社

(DSP/SSPの説明になります、飛ばしても良いです)

インターネットを介さない広告であれば、担当者と担当者が交渉をして金額を決めたりすることはあると思いますが、インターネット広告ではオートメーション化されているので人を介さずインターネット広告の出稿が決まります。オートメーション化(自動化)されている、ということはシステムによって支えられているのです。オートメーション化(自動化)されているということは、システムによってこの広告売買は成り立っているのです。

ゆっくり説明していくので今は流してほしいのですが、DSPとSSPという概念がインターネット広告出稿システムで存在します。

DSP (Demand Side Platform) / SSP (Supply Side Platform) です。


まずはDSPについて説明しようと思います。

Demand Side Platform(デマンド サイド プラットフォーム)の略語であり、インターネット広告において広告主の効果の最大化を目的としたツールである。広告主はDSPを用いて、配信したいターゲット、予算などを設定し、バナーを入稿すれば、あとはDSPが自動で最適な広告配信を行ってくれる。(引用:https://webbu.jp/dsp_mechanism-276)

例えば貴方が会社の社長だとして、インターネット広告を出したいと思った時に出したいサイトを運営している人に、ひとつひとつにお願いして回るのってとても非効率じゃないですか?DSPとは、この手間を省いたシステムなんです。

化粧品の広告を【年齢】20代【性別】女性に出したい、という要望を書いて提出すれば、この条件に該当するターゲット(ユーザー)に自動で配信されるシステムになります。もちろんバナー画像などは自動生成されないので自分で用意する必要はありますが、基本的には「こういう人にインターネット広告を出したいです!」と要望を出せば答えてくれるシステムとなっております。

ひとつひとつサイト運営者に依頼しなくても、「ウチのサイトの広告枠に広告出しても良いッスよ!」ってサイトやアプリに広告主は手間を書けず配信することが出来ます。

SSPに関しては、かんたんに言うと「ウチのサイトの広告枠に広告出しても良いッスよ!」ってサイト・アプリ運用者人が登録するシステムと考えていただければOKです。難しく言うと、メディア側のユーザーがなるべく高い価値で売るために多くのDSPと接続しています。

貴方がとてもアクセス数の多いサイトを持っていて、「A会社が広告枠に100円出す! B会社が広告枠に2000円出す!」となれば当然B会社を選びたいですよね。SSPにアプリやサイトを登録して広告枠を提供すれば、適切な高い価格で自動的に取引されます。

SSPも同様にオートメーション化(自動化)された取引によって成り立っています。(DSP/SSPの説明、ここまで)

インターネット広告の出稿の流れにはDSPとSSPというシステムが大きな役割を担っています。

インターネット広告を円滑に出稿する為のシステムについて何故説明したかというと、

「インターネット広告は、インターネット広告の取引システムを作っている」からです。

国内DSP/SSP一覧のサイトを調べれば、国内でのインターネット広告会社を多く知る事が出来ます。

此方のサイトが見やすいですが、もちろん「DSP一覧」などで検索していただいても構いません。

国内SSP一覧(http://wanavi.net/ssp-list)

国内DSP一覧(http://wanavi.net/dsp-list)

こちらに書かれている会社名は、インターネット広告の会社です。

システムを作れる会社なのである程度の基盤や規模が保証されていると言っても過言ではないと思います。

追記(平成29年2月11日)

またGoogleアドパートナーやYahoo!JAPAN マーケティングソリューション正規代理店などの一覧から探すのもありだと思います。

正規代理店一覧 - Yahoo!マーケティングソリューション

インターネット広告というと、誤解を招く表現をするならばサブの事業ドメイン(領域)としてする会社もあります。IT関連と総称している企業でインターネット広告も取り扱っているというケースはよく観られます。

上記の正規代理店一覧で星がついている企業ならば信頼は出来ると思います。





今回ご紹介したような方法で、インターネット広告の業界研究・企業探しをしてみてください!



ご質問があればTwitter @fight_18_adviceまでご連絡下さい。