先日、なぜ就活において「効率」を求めるのか。という記事を描かせて頂きました。
私自身は17卒として就活をしていた時には、最初は紙で書くほうが覚えられるだろうと
企業研究や自己分析を紙でやっていました。
しかし途中で作業工程を見つめ直した時に、「非効率」な事に気づき、
最終的には、企業研究は紙ではなくクラウドで同期出来るアプリ(EverNote)などで管理していました。
本記事中でデジタルとアナログの定義をはっきりさせておきたいと思います。
デジタルはパソコンやスマートフォンなどのデバイスを用いて、データを打ち込み、データで所有することを指し、アナログに関しては紙媒体に筆記用具(ペン)で書き込むこと という定義の元、記事を書かせていただきます。
履歴書
履歴書では明確にアナログ派が得をすると考えています。デジタル派の履歴書というのは、履歴書をスキャンしてその項目にPDFなどで編集しテキストを挿入し、印刷するというものを指すのかなぁと思います。企業独自のリクルートサイトなどで提出するエントリーシートについては、アナログ派もデジタル派もパソコンで打って提出するしかないので除外します。
日本では、履歴書はやはり手書きが無難な印象を受けます。
私の知る限り、一人も手書きではない学生は居ませんでした。郷に入りては郷に従え、というのも支配的な言葉で好きではないですが、おとなしく従っておいたほうが利益は多そうです。
古臭い考えかもしれないですけどね。履歴書がテキスト挿入で認められるような未来を作りたいですね、手書きでレポートや論文を書く人が主流じゃないようにそこに力を割くのは本来だと違うはずなんです。努力すればそれだけ良いという日本らしい風習だと思います。
自己分析
自己分析において重要なファクターは、
(1)とりあえず書いてみる
(2)自分を見つめ直す
だと考えているので、アナログ派の手書きを推奨します。
というのも何か思いついてパソコンで打ち始めてメモを取るのと、手元で紙にメモをとるのは違う性質を持っていると思います。
パソコンは味気ない活字で記録されるですが、文字は人によって大きく左右される書き方です。その当時の心理状況などを書き表せる、いわゆる「情報量の多い文字」です。
ブログなどを見ても、文字だけで当時何を考えているのか、などは読み取れません。
違法薬物疑惑で芸能界を引退された方の直筆メッセージから心理状況を読み取る専門家がワイドショーで解説していた場面を見て強く確信に変わったのですが、文字は「本当に情報量が多い」ツールです。
とりあえず書いてみるというのもペンを握って、ささっと書くだけで済み、ノートとペンを用意するだけで場所を選ばずに作業ができるというのも強みだと思います。
アナログ派自己分析をする際に気をつけてほしいのが、いっその事ボールペンを使って記載してほしい点です。つまり、消しゴムでヒストリー(編集履歴)を消してほしくないのです。
数学などの学習で散々言われた方もおられると思いますが、思考の順序がノートには残っています。それをわざわざ消すメリットはないです。恥ずかしいことを書いてしまった場合でも横線を10本ぐらい書いて、よく見ないと読めないぐらいにすればいいんです。
・とりあえず書いてみる、筆を走らせる敷居が低い
・心理的状況やヒストリーなど情報量が多い
以上の理由からアナログでの自己分析を推奨します。
企業研究・業界研究
絶対にデジタル派でやってください、アナログ派の人も関係なくデジタル派でやってください。
巷の就活本では就活ノートの作り方という本が数多く出版されているので、
「企業研究とかはノートに書き込んで整理する必要があるんだなぁ」とか
勘違いしてしまう人が居るのですが、違います。
こういってもアナログ派の人は考えを改めないと思いますので、力を入れて説明しようと思います。
就活の、身を滅ぼす可能性さえある、「アナログ派の企業研究ノート」がなぜ悪いのか。
一言で言えば、「同じ情報量を作成するのに100倍以上の時間がかかるからです。」
上の画像などを見てもらえばイメージ付きやすいかもしれませんが、
なんであえて紙にアウトプットする必要があるんですか?
みなさん四季報やマイナビが主だった情報源だと思います。
99%の大学生は株式投資用の特殊な情報入手手段とかは取らないと思います。
なぜウェブサイトの情報を手元にアウトプットする必要があるんですか?
ひどい言い方をすれば印刷すれば、字がきれい、見やすい資料が即手に入るのに
転写してるのですか?という話です。
マイナビの採用データなどを印刷してだめな理由などないです。
たまにこういう考え方を広めていると、マイナビの企業ページなどを印刷して持っていくのなんて採用担当者が怒る、という方がおりますが、それこそ経験則によらない妄想ではないでしょうか。
私は説明会前に企業のサイトやマイナビページを印刷して、必要なことはちょこっとメモして、持参したのを採用担当者に見つかった時、
「あ!マイナビを印刷して持ってきてくれたの?すごいね・・・感心…」と多くの人に褒めていただけました。それだけ情報を欲している学生と写ったのかもしれません。
否定的な意見を述べる方は皆無でした。だめなことは無いんですよ。
多くの情報量を持って真剣に採用担当者の説明を聞く行為が悪いわけがないんです。
同じ情報量を作成するのに100倍以上の時間がかかると言ったのは、
デジタル派とアナログ派での例です。
私はマイナビや四季報を参考に就活ノートを作っていた時期に、ウェブサイトに掲載されている情報の50%程度しか写さなかったです(取捨選択といえば聴こえは良いですが)。
それでも1社40分かかりました。
たとえばマイナビをウェブサイトを印刷するのはワンボタンで秒で出来ます。
印刷が終わったら取りに行けばいいのです。
四季報も原本のコピーが欲しいならばコピー取ればいいのです。
同じ情報量をノート作成するのに100倍以上の時間がかかるアナログでのノート作成が、いかに無益で自ら無駄なことをしているか分かってもらえましたか。
これに加え、アナログ派の最大の悪い点は、
「あ〜、俺最高に頑張ってる気がする。頑張ってる!就活準備頑張ってる」と
ペンでひたすら書きなぐる適度な疲労感は、酒をしか飲まないで机に向かわなかった大学生の
自尊心や満足を生むには十分過ぎます。
そこで「俺頑張った」って自己満足しちゃうんです。
一言で言えば、たいした作業量でも無いので非効率にすることで、
達成感を得ちゃうんです。
月曜日から金曜日まで働いて、「俺一週間頑張った!酒飲もう!」のような達成感を得てしまうのです。
たいしたことをしていないのに。
アナログ派の否定のみをしてきたので、
具体的なデジタル派の企業研究・業界研究について紹介します。
企業研究にいたっては、マイナビの情報を全て印刷してしまってください。
印刷費を節約する場合は白黒でも構いません。縮尺などをしても構いません。
「企業データ」「採用データ」に関しては、必ず印刷すべきです。
後者は3月以降に開示される内容になります。
リクナビとマイナビを比較した場合はマイナビの方が情報量(掲載項目)が多いので、
マイナビ依存で構わないと考えています。
印刷後、個人的に調べてメモしたいことなどは書いて下さい。
それぐらいは問題ないです。
で、説明会には印刷したものを持参し、余白にメモをしてください。
余白がない場合は裏面などに記載して下さい。
たとえばEverNoteなどで管理する場合も項目を作り、それに即した内容を打ち込むという
実質的にデジタル媒体を使用しているアナログ行為になりかねますので
基本的には無駄なことはやめましょう。
原本が一番情報量が多いと理解すべきです。
完全に印刷しない場合は、ウェブブラウザのブックマークのフォルダ機能を使い、
いつでも見れるようにブックマークしておきましょう。
しかし、説明会で採用担当者を前にしてスマートフォンを見ながら説明を受ける勇気がないなら印刷程度はすべきことではないかな、と思います。
業界研究は基本的には同様の理由で基本的にはデジタル推奨です。
就活本など高いお金を払ってでも有益な業界研究がなされている本をコピーしておくや、
それこそインターネット広告などの新興の業界は、会社の種類などを把握した上で
会社を洗い出してワードなどに出力してリストを作り、
それから企業研究をすれば良いと思います。
企業研究は何社もやらないといけないですが、業界研究は何十項目もやる人はいないと思うのでお好きな方法でやれば良いと思います。効率を考えてもいいですし、根深くじっくり調べるのもありかと。
有益な情報があれば使い倒しちゃいましょう。
印刷して、それを土台に書き込めばいいんです。
企業研究・業界研究で必要な考え
(1)
0から作る事が目的ではなく、あとで見返した時に意味のあるものにすることに意味がある。
あくまで企業研究のメモというのは企業の情報を見返す事ができる手段(ツール)で
それが目的ではない。
(2)
良い土台は利用する。優秀なサイトや情報を印刷して土台にした上で肉付けしていく、という行為は非常に効率的なので覚えておくべし。
次回の更新で、スケジュール管理のアナログvsデジタルについて書きたいと思っています。
デジタルスケジュール管理の最大のメリットなども教えたいですね。
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